動画名刺

MAD Beatz つくってもらってみた

雑食高速テクノ界の第一人者、Thanks to Mr. DJ JET BARON a.k.a. Mandokoro Takano 

この年は単身で池袋に初めて遊びに行き、夜はオトナハロウィン参加で渋谷TOP10、翌日はカワサキのパレードに参加。目的は「楽しむこと」「楽しませること」。  

そして今回かかった実費が4100円(娘のバイト代含む)という超低コストで、まぁここまでの物は出来るんだという実績をお伝えする。

ハロウィンシーズンにどなたかのお役になればと、制作プロセスをシェアします。

目次

1.経緯

2.制作

3.予算

4.当日の模様

5.メディア掲載


☆経緯

5月の時点で候補は3つあったが、最も簡単にできそうな養蜂場を選択した。

1つはプロジェクターを弁当売りのように抱えて白塗りの自分の体にプロジェクションマッピング的に照射して変化するもので、大日如来が不動明王になるとか変色するとかを構想。

もう1つは軽自動車大のライティングを派手にした発泡スチロール板を切り貼りして作った大きな宝船が沈下すると上から仮装したさぶちゃんが出てくるといったギミックで、スピーカーからは編集した祭が延々と流れているといった構想。

なぜ簡単なものにしたかという理由は、この年から浅草サンバカーニバルに出場するチームの中で重責を担うダンサーの役目と大物のアートカーの制作部隊と衣装制作支援という多くの本格的作業が入ることになってしまったため、ハロウィンには9月以降にしか時間を避けないということが分かっていたからである。

養蜂場のアイデアは、岡山にバーニングマン仲間が集まるUTOPIAというアートキャンプの移動中に、近所で見つけたハチミツ屋のエキセントリックな建物を見て、インスピレーションが沸いた。

最終的に固まったコンセプトは以下のもの。

作品名「もっと働け!もっとハチミツ獲ってこい!ブラック養蜂場」

説明「ハチミツ体液を流す女王バチのミュータント。働きバチは飛んでいるもの動くもの合わせて200匹、私の妻子がお客様の笑顔のために喜んで作りました(闇) 私の本職は会社経営です(闇)」


☆制作

養蜂家の服装と木箱を、どうホラーにアレンジするか検討。

衣服は特注で仕立てる必要もなく、仕事で使っていた化学防護服をそのまま使えることが判明。

現実よりもイメージを持たれやすいようにデフォルメし、手首も足先も防護する形に。

ハチは普通であればミツバチだが、実物を見てみるととても優しそうな雰囲気であり、そのままリアルに作ってもホラー感が失せる。よって、スズメバチとを掛け合わせたイメージにデフォルメした。

人は、ある程度の錯覚で物事を見る習性があるので、正確であればよいというものでもないということを制作の観点に入れておくよう推奨する。

ただの網を被るのは芸がないので、針でトゲトゲな金網をイメージした「猫よけ」を使用。

片腕をフェイクにして木箱のハチを動かすギミックが思いつき、手品で使うタネのように腹から本物の腕を隠れて出し入れできるよう加工。

麦わら帽子では重量がもたないので、自宅に眠っていたベトナム土産の傘を応用。

周りを飛ぶハチは、針金、ファイバーという案は危険性とコスパで取りやめ、竹ひごを選択。竹ひごとして購入すると本数で割高なので、ホームセンターで見つけた安いすだれを解体して使用。

ハチは、制作時間が限られるので財力に任せた既製品の大量調達をしようと思ったが、高額になるのとそれよりも重さでたわんだり折れたりする恐れがある。よって、考えうる軽くて安い材料である発泡の緩衝材を使用し、面倒だが作ることにした。竹ひごの先に付いたハチが緩衝材であることで、人に刺さる危険も防げる。

緩衝材はいくつか買ったが、会社のゴミ箱に捨てるほどあるのを思い出し拾ってきた。

巣箱とフェイクの腕も軽さ優先で発泡を使用、ゴミ箱から拾ってきた。

ハチは、指先で3つ節にへこませて、前後を顔と針の形状にこよって、まず全部を黒スプレーで塗装して、あとから黄色、金で手入れをコツコツ作っていく地道な作業。

途中から、とても1人でやっていられないと感じ、娘どもに1匹10円のバイトでアウトソーシング。

だって、200匹もいるんですもの!!

1匹だけ隠れキャラを作っておいた。「みなしごハッチ」

ここで少し余裕ができてきたので、素顔ではなくてハチになろうと思い路線変更。

ハチの人間化のイメージを色々と検索し、自分の顔を主体に目だけを昆虫ぽくして、ハチミツをダラダラ流し、額から後頭部にかけて虫のミュータントのようなニュアンスにしようと考えた。

昨年の仮装で使った材料の余りが僅か残っていたので、使用した。頭部全体までカバーすべく、簡易に風船を使用。

肌色はとにかく作るのが難しい。自分の体に塗って色を足していきイイ塩梅にしていく。

ハチのように出っ張った眼球はガチャガチャを使用。表面に白い網を貼り付ける。

触覚は針金と黒い鳥の羽根。頭部は金色と手芸用の鋲を用いてデコる。

金網を被って、完成!


☆原価

総計3100円

購入品

すだれ 竹ひご 飛行蜂用 800円 

100均

猫よけボード 蜂防護網用x4個

アクリル絵の具 黄、金 頭部・蜂用x4個

カラースプレー 黒 灰・茶 頭部・蜂・蜂蜜箱用x6個

洗濯網 目メッシュ用と当日荷物袋用

手芸金属鋲 頭部用

ゴム手袋 腕用

金ゴムボール ハチミツ用

釣糸 蜂蜜箱用

ボンド 発泡用x2個

磁石 蜂蜜箱用

在庫使用

傘 ベトナム土産 500円

作業ツナギ 貰い物

ストール 500円

白ブーツ (普段使い3000円)

手芸マジックテープ 作業ツナギ止め用 100円

うちわ 蜂蜜箱用 貰い物

前回分の余り

ラテックス 頭部用

アクリル絵の具 赤、白、青、黒 頭部・蜂用

ゴミ捨て場から無料調達

発泡スチロール 蜂蜜箱・腕用

番線、針金 各所用

梱包用緩衝チップ ミツバチ用

ソーメン木箱 蜂蜜箱用

(+娘バイト代 ハチ100匹x10円 1000円)

在庫 使用工具

ハサミ カッター ニッパー 針、縫い糸 白、黒 ミツバチ固定・絞り用 マジックペン 目玉用 キリ 半田ゴテ+カッター刃 頭部や発泡スチ整形 グルーガン ニス G17ボンド セロテープ


☆当日の模様

池袋ハロウィン

基本的にアニメ特撮メインの集まり。私は、みなしごハッチのコスプレのテイ。

ディズニー清掃員の仮装(笑)

渋谷ハロウィン

去年メディアで叩かれまくった喧騒ぶりはすっかり潜め、オトナシハロウィンといった感じ。

川崎ハロウィン

パレード中に、川崎市福田市長とチッタエンターテイメント社長から撮影会。


☆メディア掲載

TikTok動画

日テレ「阿佐ヶ谷姉妹のおばさんだってできるわよ」


カワサキハロウィン オフィシャルサイトには今年も掲載いただき有り難い。そして今年もMasaさんが司会者でラッキー、安心してのびのびとパフォーマンスさせてもらった。

youテレビ「カワハロアワード」および各種YouTube動画

養蜂家の胴体内でフェイク腕をよけて巣箱の蜂の大群を下から磁石で動かすギミックを沿道の方々に披露しながらパレードしていた。パレード中のみならず、コンビニ前や商店街などでも色んな方が撮影してくれていて、有り難かった。


☆総括

私の設計ミスにつき、外気の寒さと蒸した肌面からマスク内部が曇りっぱなしで、重度の白内障とはこんな感じかという完全な視界不良に陥ってしまい、しかし優しくアテンドしてくれたスタッフさんには申し訳なかったし、見えないので知人やメディアの識別どころか目の前に何があるのかが分からないくらいの状態につき、せめて蜂の緩衝材で保護していたとはいえ、竹ヒゴが人とくに子どもに刺さらないように最大限の配慮をしていた。

よって1分でも早くパレードを終えて帰りたいモードになってしまって、いつものサービス精神が失せていたのが大きな反省点。写真もほとんど撮れなかった。

そして、長い時間を座って待ってくれていたであろう沿道の子供たちに、巣箱のハチ群の動きを見せてあげるため常に前かがみで筋肉痛に。

街ではハチに1匹、2匹と(取れたり折れたりで)飛び去られていきながら、 息苦しさと蒸れで頭痛と寒気の脱水症でフラフラに。

しかし妻子に一匹10円の報酬で手伝ってもらいながら作った200匹の蜂をはじめ、浅草サンバあとの2ヶ月で準備しきれて、良かったと思う。

ハロウィン制作ノウハウ2018の番外編(副題:制作工程 頭部)


本まとめは、ちょっとした制作ミスへの判断ミスが、取り返しのつかなくなる寸前まで陥ったノンフィクションである。


デスマスク(death mask)とは。

死者の顔を石膏や蝋で型取ったものをいう。

作成目的には、故人を偲ぶ遺品、肖像作成のための一次資料、死生観・芸術性・性癖などを背景とした作品や調度品の主要素材、法医学的資料としての保存などがある。

有名人では、ツタンカーメン、エリザベス1世、ナポレオン、リンカーン、夏目漱石などがいる。

製法:死体の顔を石膏で覆う→剥がしてそれを型にして石膏を流し込む→顔ができあがる

ライフマスク(life mask)とは。

後年、化学技術によって主にアートや生前準備としてのマスクの作成が可能になった。

製法:顔を型取り材で覆う→変形防止に基礎の石膏で上塗りする→剥がしてそれを型にして石膏を流し込む→顔ができあがる


このたび私は、ハロウィン仮装に用いる目的で、まずは石膏のライフマスクを作ってから、それを用いて石膏の型を作り、そこにゴムを流し込んでつくる特殊メイクマスクの制作に挑戦した。

この時点では、それをどのように使うかまでの構想には特に至っておらず、作ってから考えるつもりだった。

基本は、水に溶いた材料を順番に使うのみ。当初は単身で行なおうと思ったが、とうてい困難なことが分かったので、家族に手伝ってもらうことに。

命を繋ぐ唯一のパイプとなる、太いストローでタピ活。

身内であろうと、他人に自分の命を預ける時には、何らかのビビりが発生するもの。

「ヨイヤサ!」こんもりっ♪

大胆にいくなぁ!(自分からは見えないけれど重みで分かった)

思ったよりも息はできる、ライフラインOK。

(でも…ストローの先を塞がれたら?ストローの先から水を注がれたら??)

顔面が埋まって、暗闇で神経が研ぎ澄まされている中、余計な不安があれよこれよと沸き起こってくる現象に遭遇した。

(さてと、そろそろ固まったかな…)

もういいかい?

…もう、いいかい??

・・・・・・・。

!!

固まらない??

どうやら分量を間違ってしまったらしい…。ダメだコリャ!

全て剥がし落として休憩し、対策の検討へ。

エステ後みたいな状態。

顔の皮膚には、全然よろしくないのだろうが。

さて、どうするか。

こちらもお願いをしている立場なので、家族を責めることは出来ない。

材料が切れたとはいえ、ここまで準備をしてムダにしてしまうのも勿体ない。

ということで…

今ある材料で、続けよう!\(´O`)/

「パパなにすんの?」と娘もドキドキ。

土手が高く築き上げられていく。

「んん流しますっ!!」

「えぇっ!?」

ドボドボドボ。。。

ここで、作業前リスクマネジメント危険予知KY活動を回想する。

「人間・デスマスク・制作・注意」で検索、検索…

「石膏による肌荒れ、肌ヤケには十分に注意をし、手に付いた場合はただちに水道で…」

「硬化に伴い発熱が生じ、肌に面していれば低温火傷の恐れもあるので…」

「死期が早まるという言い伝えがあって…」

「恨みを持つ者に致命的な怪我をさせたい場合に用いられ…」


えーと、後半はヨシとして、

手に付いたらNGのものが、万が一、目に入った場合ってどうなるんだろう。

このくらい粘性ある粒度ならば、体の穴の浸透は気にしなくても良いレベルっぽいかな。

途中で熱くなったりヒリヒリしたりしたら、辞めればよいだけか、それで間に合う話なのだろうか。

そういった顕在化させた残存リスクを、どれまで妥協するかを自問自答して、実行という運び。

じぃーーーーーっと待つ。


…ん~、やっぱり熱くなってきた。

ジュクジュクジュク、と。

じぃ~~~~。。。

液体が肌と一体化している感覚がある。大丈夫なのか??

熱いのか、ヒリヒリしているのか、皮膚が突っ張られて勘違いしているのか、よくわからない。


じぃーーーーー。

熱い、熱い、熱い!どうするか?辞めるか!?

もうちょっとだけ待ってみよう、もう少しならいけそう。

あれ?麻痺しているのかな?皮膚がベロンベロンになっていたりして!(笑)

いや笑えないなー、どうなんだろう?

私は身動き取れず一切しゃべれない状況なので、周りも全く興味を示してくれない。

私がいま、何を考えていて、何に悩んで何を聞いてもらいたいのかが、周りに届いていない。

妻子は近くにいるのか?気配はあるが何をしているのだろう?

何だか意識があるままの金縛りってこんな感じか。いや、これは自分で動いていないだけか。

近くにはいてくれってお願いしておけば良かったな。

あれ、もしかして目の前で息をのんで観察をしてくれていたりして。

いや、固まるのをじーっと見ていても意味ないから近くにはいないか。

うーん、熱い。。。。


どのくらい時間が経ったのだろう。

JOJO第2部のカーズではないが、ぼーっとして、何を考えていたのか忘れたころに、

「あれ、固まったみたい」との声。意識が覚醒。

「どうする?もう外してみる?」「(そうしてくれ)」

「あれ?寝てんのか?」「(動けんのじゃ!)」

「あ、動けないのか(笑)」「(指先をピクピクピク…)」

「OKだったら指先をピクピクさせてみて」「ピクピクピク…」

「パパ、動けないんだって(笑)面白いね(笑)」「ピクピクピク!!」

「じゃ、剥がすね、ね。」「ピクピクピク…」

ベリッ!ベリ、ベリ。「(ドキドキドキ…)」

ベリベリ!ベリツ

「うん、きちんと固まっているみたい。」「(ホッ。)」

「ふ~、割れなかったな。あとは自分で取ってな。痛さが分からないからな?」

「ふふふふ!♪」


ヨシ、あとはカポッてお面を外すだけだな。

てゆーか、もう固まったからもうちょっと自由に動いても良かったんだった。

いやー、外すか~、途中で息ができなくなったらどうしようかと思っちゃったよ!

恐る恐るの状態から解放されて、なんかハイテンションに。

「ウー!(石仮面だぞぉ~Uryyyyyyy!)」

「ウッ♪(こーんなカッコしちゃったりしてっ♪)」とか。

さて。いきますよ~♪

カパッ♪

せーの、カパツ♪

?????

カパツツツって!

??????????

アレ、どう、簡単には取れないのかな。

ん!…んんっ!

とっ!れっ!なっ!いっっっ!!

これはマズイ、いやシャレにならない、てゆーか苦しいっ

落ち着け、落ち着け、落ち着けっ

(過呼吸で鼻だけでは呼気量が追い付かない)

あ、でも顔面の筋肉を動かしまくっていたからか口元に冷風を感じた!

外気、外気だ。隙間ができて口からも息ができる、できるぞぉっ

良かった、でもちょっと息がしんどい、下向いて落ち着こう。

。。。。。ふー。

。。。。!

ゴボゴボッ

えっ!?あ、ちょっと戻ろう、上を向けっ!

ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、なに今の!

そう、パニック状態で錯乱していたし、目の前が真っ暗で状況が掴めなかったのだが…

全身が滝のように、あぶら汗でまみれていた模様で!

石膏の「おわん」に流れ込んだ顔面の汗が溜まって…

そりゃあ、口元のわずかな隙間などすぐ水没。

とはいえ、いつまでもこんなままではいられない。

妻子が必死に声をかけてくるが、何もしてやれないのも当然。

「ウー!ウー!!」(何かできるのか?できないならばだまっておけ、いや心配してもらって嬉しい、心の足しになっている、何かいいアイデアをくれないか??)

頭の回路がぐるぐる回る。


そして、密着しているフチの端っこから少しずつ剥がしていけないだろうか?と考える。

昔のガムテープを剥がして残った、ベッタリと付いてしまった粘着剤をコツコツ剥がしていく要領。

。。。時間をかければいけそうだ。

本当に、じっくり、時間をかけて、人差し指で少しずつ、剥がしていった。

結構、隙間もできてきた。

もう一回、下向きになってみた。息がしやすい。態勢も楽、これで続けよう。


少し時間が経つと息苦しくなってくるので、たまに垂直にする。

ボトボトッ…石膏に溜まった汗を流して、作業を続ける。

しかし指をこじ入れるにも長さに限界が出てくる。

妻子はただ、どうなるんだろうと見守るのみ。という空気を肌で感じる。

「割りばしとか、細い棒ない!?」それで密着した顔面の皮膚と石膏の間を剥がしていく。

コツコツと、テコのように、振動させながら。


するとあるとき…

カパァッ!っと顔面の下半分が一気に外れた!

顔面の表皮に一気に冷風が駆け抜ける。

「や、やったぁっ!!」

それと同時に、「痛っ!」と。眼球の周りに鈍痛が。

嗚呼、そうか。そうなのか!まつ毛と眉毛が、石膏と、一体になっていたのである。

思いっきり引っ張ってみるか?。。。。痛い、無理だ。

顔面の体毛を一気にブラジリアンワックスで脱毛する感覚だ。

これ、毛だけでは済まないかも。皮膚まで??

そう思った時に、犠牲とさせるべきなのは、見た目である。

「ウウッ!(ワシはオトコや。)」

もう、眉毛なんてなくても通用するだろう、気を遣われたらマジックで書けば良いだろう。

空手バカ一代のマス大山だってそうした。


そう思うと気が楽になって、ハサミを用意してもらって、密着している隙間のフチから差し込んで、自分の皮膚を切らないように、毛を切断していく。

でも見ながらやっているわけではないので、感覚でしかない。

ゴシゴシ、ゴシゴシゴシ…

突っ張り感が軽く失せた感覚は、1本か何本かの毛が切れた証。

刃物の切れ味が都合よく鋭すぎない程度に、毛と刃が当たった時には都合よく鋭いように。

神頼み、そう刃物の神さまに頼みながら。

ゴシゴシ、ゴシゴシゴシ…長い時間をかけて、眉毛をどんどん切っていく。

少しずつ眼球付近の隙間が開けてくるのを感じる。

そして、そのときがきた!

カパァッ!ボトッ

「うおぉぉぉっ」

私「こんにちわ!!」

妻子「わぁっ!!!」

顔面はベッチョベチョ、大量の汗 + 大つぶの涙。

そして荒れている感。しかし切り傷はなく、眉毛もマシっぽい。


でも左目のまつ毛と、右目の下まつ毛と、中央部の上まつ毛は、キレイさっぱり抜けていたよう。

しばらくもうろう、そして夢遊病者のようにウロウロ、落ち着いてから洗顔へ向かう。

さっぱりしてから、気持ちばかりのスキンクリーム。

それから、ブツを確認。

おぉ、こんな感じか!

タピ活ストローが一体化されたままなので、削り取る。

それから、少量の材料で穴を埋める。

余計な凹凸を削ったり埋めたり補正。

完成!

まつ毛がほとんどこいつに取られている(笑)


ということで、手抜きしたらしんどいですよという、しくじり先生の報告は以上。

この程度の苦しみなら平気だという方は、どうぞライフマスクではなくデスマスクの制作を!


この年はピースフルなカワサキのパレードに参加して、喧騒の渋谷に遊びにいった。

2年連続で仮装コンテストの頂点を極めた疲労と燃え尽き症候群で、この年からは単身で制作をし、賞レースは二の次で、「楽しむこと」「楽しませること」を最優先に完全シフトチェンジした。

ハロウィンシーズンにどなたかのお役になればと、制作プロセスをシェアします。

仮装を止めるな!

完成形!

バーニングマンでトライアル!


目次

1.経緯

2.制作 頭頂部、顔面、胴体

3.予算

4.当日の模様

5.メディア掲載

6.転用例


☆経緯

当初はノーイメージ、8月に参加するバーニングマンでも兼用できるようなものを作ろうと考えていた。

アイデア構想中、群馬の水澤観音釈迦堂に寄った際に拝観したある観音様を見てコレだ!とインスピレーションが沸いた。

頭の上に小さな自分の顔があると面白いと思い、粘土で制作することに至った。

これが思ったよりも出来がよかった(自画自賛)

途中から、遠目だと映えないなと思い、自分の顔を後頭部にも付けようという次のネタを発想した。

1個試しに作り、次に本番用を作ったが、どちらも出来がよく(自画自賛)、両方を使うことにした。

まだそれでも思ったより材料が余り、型もしばらく持ちそうなので、いっぱい作っておいた。

同時に、顔面だけでも遠目では映えないと感じ、自分の体も顔にしようという発想に繋がった。

量産した顔は、とりあえず不気味そうだから背中にでも貼っておくか、と至った。

このように、実は場渡りで完成した。


☆制作 頭頂部

インスピ元の群馬で見た観音のイメージ画(撮影不可だったので)

トリビア:ガンダムとザクの仏像がある。

まずは自分の頭部の採寸。

H・W・L、目の幅、鉢周り、鼻の高さ、など。

これらをゲンコツ大にスケールダウンした顔を制作する。

材料は、インダストリアルクレイなるものを使用。追って、顔面の複製の材料も調達。

材料と重量の軽減のため、内部にはガチャガチャカプセルを。

感覚でこねて、作り上げていく。インダストリアルクレイはかなり硬くて、暖かくないと絶対にこねられない。

当初はこねるたびに湯煎したりコタツに入れたりして柔らかくしていた。

概ねのフォルムはこれで良いか。

これから色塗りをしていく。


自分の肌に色を作りながら、自分の肌の色に近づけていく。

完成、ちょっとMrスポックに寄ったか。

まぁ、初めてこの手を作ってみた割には、上出来としよう。

登頂にセット。パイルダーオン!

シュール。


☆制作 顔面

頭頂にもう1個の小さい顔があるだけだと、遠目では気付かれにくいことに気付き、自分の顔を後頭部にも付けてみようというアイデアが生まれた。

※この段階の制作風景の前半は、面白すぎて別ページをたてたのでご参照を↓↓

では後半を。

汗と涙で作ったデスマスクを使って特殊メイク作り。

ラテックスを何重にも塗っていく。

こんな感じで出来上がった。

石膏に取られたまつ毛がこっちに移ってきた…(先ほどの別ページを見ないと分からないネタ)

そして、顔と呼ぶには少し小さいことが判明した。

顔の淵の面積を広げる加修を行なう。

今さら石膏はありえないし、ちょうど良い型もなく、トイレットペーパーで即席の張り子を作る。

乾いたトイレットペーパーを土台に、表の面にラテックスを何度も上塗りして、継ぎはぎが出来た。

ラテックスが固まったら、水洗いで紙を取り除く。

うーん、やっぱまつ毛がキモい。

色を塗る。

キモい。

髪を被せてみる。

生首、恐っ!

二面にして被ってみる。

当初は前後の2面の設定で考えたが、お試しで作ってみた方も使えそうだったので、3面に変更。

寄せたつもりはないがキン肉マンのアシュラマンみたいになった。

最終的な塗装をして、お風呂で乾かす。猟奇的。


☆制作 胴体

相当インパクトがあると思えたけれど、これでも遠目では弱い気がしたので、自分の体も顔にしてしまおうというアイデアに。

目、鼻、口をどう作ろうか迷ったが、耐久と節約でパーツ写真を採用。

髪型はカツラと同じ長髪に。見栄えは微妙だったが、耐久と節約で日除けシートを採用。

顔のパーツをハンダごてで改造したヒートカッターで切断。

配置は頭頂部で測定した寸法をラージスケールにして。取付は手縫い。

もったいないと思って材料の限り量産したが、全部の塗装があるのを忘れていて、やや後悔。

装着バランスや被写体構図を決めておく。

寄せたつもりはないが、ガイキングみたいになった。

そしてデビルマンのジンメンみたいになった。

リアリティとギミックのため、背中の顔に目玉をもうけて光らせることに。

透明粘土、ハンダごて、LED。

せっかくなのでみんな違う表情にしてみた。

作っている最中、自分がサイコパスなのではと自問自答していた。

素足はつまらないのでキモチ悪く剛毛に設定。根気よくストッキングに毛を書いていく。

本番では素足に毛をまぶしながらストッキングを履いていく。

裸足に見えるようにサンダルの底部のみ使って、肌色に塗ったゴムひもで脱げないように締める、


移動のためにハンディ性も考えておく。


☆予讃

総計:12400円

購入品

ラテックスゴム デスマスク用 3000円

アクリル絵の具 黄・黄土・赤、白、青、黒 顔面用 1000円

透明粘土 目玉用 500円

カツラ 1500円

生地 肌色 胴体顔面用 1000円

カラーコピー、パウチ 胴体顔面用 300円

工業用粘土 頭頂部 1000円

ニス 頭頂部 1000円

竹ひご 胴体顔面張り子用 100円x3→破損未使用

スポンジ浮き輪 胴体顔面張り子用 1000円

黒タオル 頭頂部→使用を見送り 300円

黒リボン 頭頂部→使用を見送り 300円

玩具 猫の尻尾 頭頂部 100円

100均

LED 目玉用x5個

日除けシート 背部髪の毛用x2枚

タコ糸 パウチ等

サンダル 裸足用

ゴムひも 裸足用

ゴムひも 胴体顔面の巾着用

在庫使用

白ブーツ (普段使い3000円)

在庫 使用工具

ハサミ カッター ニッパー 半田ゴテ デスマスク整形 セロテープ 針、縫い糸 ヘラ、彫刻刀


☆当日の模様

1日目は、暴徒とレッテルを貼られた渋谷の様子をうかがう。

所感としては、それほどでもない。しかもトラック転倒事件も、実際には運転手が自ら楽しみに集まって、若者に呼び掛けて荷台をお立ち台にさせてくれていたといった、ちょっと度が過ぎたお祭りムードといった印象。ただし確かに強引な挨拶やゴミの多さは目立った。

2日目は、あまりにも平和で互恵な川崎の様子。ニュースでは各地は川崎を見習えと紹介されていたが、まったく同意。そしてこの年は、初めて全交通を止めて道路全てをパレードに使った。その光景に圧倒されて、地元の晴れ姿と親交深い裏方たちの努力と果たせなかったベルリンのラブパレードを想い、胸に込み上げるものがあった。



☆メディア掲載

渋谷ではテレビ朝日様の生放送ニュースでTV向けのパフォーマンスをし、川崎ではAFP BB様、TVKニュース様、TVK LOVEカワサキ様、Japan Times様、Yahooニュース様、スクリーンONLINE様などの多くに掲載され、特に時事通信社様では、様々なニュースに並んだ中のカワハロのサムネイルアイコンの役目を任されるという栄誉。

知人たちがネットニュースを見て爆笑してくれていたらしく恍惚感。

生放送と聞いて、ちょっとイタズラを仕掛けた。

ネタのような2ショットも(笑)

直前には後付けながらコンセプトを確定した。

作品名「クローンのバグ」

説明「自分のクローンを作ろうと思ったら、顔ばっかりのカラダになっちゃった。」

補足「ある目論見で自分自身を何人にも増殖するつもりが、不測のエラーにより自分の体に自分の顔がいくつも付いた体となってしまった不幸。技術革新により、難題でも簡単に具現化していける時代の到来が迫っているが、同時に取り返しがつかなくなる状態も簡単に作り出せてしまう時代への警笛という問題提議も込められている。かつ、自分自身が題材という、かつてない仮装に挑戦した。」



☆転用例

バーニングマンの全身アートを兼ねて耐久や反応のトライアル使用

(Face to Face というコンセプトでフェイスペイントをギフティング)

バーニングマンのRAVEキャンプ招聘イベントで仮装参加

バーニングマンに出展する日本初アートRAVEカーASURAの表明パーティで仮装+DJ参加

(今後の名称をゆるキャラのアシュラくんに変更する出世魚スタイル)

SNSタグ付けやSNOWアプリでの自動認証ネタ

娘のおふざけのネタ

この年は、ageHaハロウィンに初出場して初優勝。

しかもチームメンバーが準優勝までゲットしたという、これ以上ない1・2フィニッシュに。

賞金は、60万円!

ついでに他2つの大会では、たくさんのメディアに掲載いただいて、

「どのチャンネルをひねっても映っている~」という面白い現象に恵まれた。

腕も結果も観客人気も抜群の、まさにスーパーチームだった。

ハロウィンシーズンでどなたかのお役になればと思い、このたび制作プロセスをまとめた。

☆参加した経緯

米国ネバダ州の砂漠で、年にたった1週間だけ世界中の一線を超えた人たち7万人が集まって、音とアートと火炎と砂嵐まみれの街ができる『バーニングマン』というカルチャー(一般の人向けにはフェスと説明するが、実際には崇高なライフスタイル)が存在する。

そこへ2016年に初参加した際に、ある日本人女性と出会った。

彼女はハロウィン仮装コンテスト優勝経験があり、それを機にアート造型を追求している社会人学生で、バーニングマンでも色々とトライをしていた。しかし全方位の人間関係のこじれで、四面楚歌に陥っており、しかし外野の私は不憫に感じても、一生懸命に話を聞いてあげるしかできなかった。

それが嬉しかったのか、何の脈絡もなく「ハロウィン一緒に出てください」とその場で嘆願されて、くしくも元々カワサキハロウィンが私の地元イベントでも大好きで育ってきて、しかし見学専門だったので出場までは気が進まなかったのだが、これも乗り掛かった舟で縁だろうと思い直し、「器」になることを決意。(後日に日本コミュニティのミートアップの発表会にて名指しでこれら一連の謝意を賜ることになったのだが、とても有り難かった)

聞くところ「恐怖の歯医者さんをやりたいのです、歯ブラシになってください」と、やりたいことも既に決まっていた。それから「華」としての歯科衛生士役の2名の女子、仮装で戦ったことがあるというGoGoダンサーの子と、元有名特撮映画会社特殊メイク技師の子もメンバーに加入した。

誰か大きなクマさん姿が似合う知り合いを誘ってくれないか?と頼まれたので、彼女ともあるクラブイベントですれ違っていた地元の親友を勧誘して、5人が揃った。

当初は何人になろうが、どんなものを作ろうが、我々は体を貸すだけと気楽なものだったが、そうは言っても少しは制作リーダである彼女を手伝ってあげねばと支援をしているうちに、本気度が高い彼女の要求の強まりと、楽しむ優先の我々とのギャップが如実に問題化していった。

最期まで怒鳴り合いや脱退騒ぎの衝突が絶えなかったが、優勝という最高の結果を残せて、多幸感でフィナーレを迎えられた。

この時点では全員がもう懲り懲りと口を揃えていながらも、しばらくすると「来年は何をやろうか?」とすぐに1年後の作戦会議が開かれたのも若気の至りであろう。


☆制作進行と企画のマネジメント支援

制作リーダが苦手そうに思えた「考えていること」の見える化を買って出た。

初回キックオフは、私の会社の応接室にて行なわれた。

予算感、工程、役割、出場コンテストの考えを引き出して整理した。

欽ちゃんの仮装大賞にも出場することが決まり、構想を絵コンテ化し、音源を作り、練習をして、と余計に忙しくなってしまった。

制作物がきちんと運べるか?という確認で、マイカーの間口と室内の寸法の共有も重要なこと。

各々の体の寸法に合わせた材料の切り出しなども、最初にしておくべきこと。

☆制作

大物部品の制作は制作リーダーのお宅で行ない、小物は各自で準備した。

動きの練習は東工大や公園で行なった。

序盤は持ち寄りの飲食物でワイワイ楽しんだが、制作リーダーのマウンティングが強烈で、だんだんと空気が悪くなっていったのはここだけの話(笑)

ちなみに大物の制作のコツは、ネットや趣味本に散らばっている小物や手芸や服飾などの制作図解を、ラージスケールに拡大すること。

オリジナリティが維持できれば、普通の買い物でも構わない。外野には見分けがつかないからだ。

今回は、カツラや全身タイツ、歯科衛生士の衣装は既製品。

もちろん、無いものは外注か自作。

今回は私の提案で、仕事で使用していた「発泡ウレタン」を多用し、扱いに支障ある発泡スチロールは使わないことにした。

その他には、強くて軽いプラ段やライオンボードや生地縫製を主に使用した。

ゼロから新規制作する必要はなく、オリジナリティあるものが出来上がる。

商品開発では、オズボーンの法則やTRIZでも常用されている手法である。

歯:全体は入れ歯の玩具を見本にプラダン基礎のライオンボード、歯は発泡ウレタンをエナメルで包み込む作り

歯ブラシ:後付けだが「手動の電動歯ブラシ」というコンセプトはウケた。だが細かい上下運動で疲労は大きかった。ボディはライオンボードとプラダン、全身タイツは市販品、靴は足袋に緑スプレー、ブラシは100均ストロー(稼働は私のローラーベアリング案ではなくコスパがよい制作リーダの輪ゴム案が採用され、硬化や劣化が懸念だったが結果的に耐久がもったので正解)

クマ歯科医:頭部はクラフトのラージスケール化の用紙の切り貼りのモックからプラダンの基礎と生地の縫製、体は既製の白衣に生地の縫製

歯科衛生士:コンセプトを天使と悪魔とし、2名それぞれ好きな衣装の調達と自作

☆欽ちゃんの仮装大賞に出場

一言でまとめると、theグダグダ。思い出作りで終わってしまった。

全く制作が間に合っておらず、責任の押し付け合いをしながら現場入り。

せめて練習だけでもと思っていたが、急遽「舌」役の子が来られなくなり、配役替え。

パンチのないネタに、準備不足の身で、「もっと痩せておけ」「急に痩せられるか」といった不毛なケンカをする即席ペアと、左右の唇の動き役の息がまったく合わずに苛立つ即席ペアとで演技をし、審査員から「大道具 大賞だったら合格していた」とフォローされながら落選。

帰り道に制作リーダが、「大道具 大賞だったら合格していたのになぁ!」というリップサービスに喜んでいて、ひっくり返りそうになった。

☆練習

公園や当時研究生メンバーのよしみでオープンキャンパスの東工大にて。

ちょうど教授がノーベル賞授与で湧いていた時期だった。

学食をワイワイ楽しんだり近所で飲ミニケーションしたり楽しく努めた。

我々チームは、旧知の仲もしくは知り合いの知り合いなどで集った即席メンバーながら、それぞれのポテンシャルはとても素人レベルではないのが救いだった。

☆本番時の出来事

土日をオールナイトで3大会を渡り歩いた。

行程、賞品など細部は、上記2リンクより当時のFacebookを参照されたい。

渋谷 オトナハロウィン

想定はしていたが、コンテストのコンセプトに合わず、そして下記にあるとおりで、敗退。

しかし、多くのメディアに露出させてもらえて有り難かった。

反省点は、画像をご覧の通りだが歯ブラシが白い…そう、塗られておらず、他にも未完成部位が多数あるままで現地入りとなり、現地で制作をしなければいけなかったこと。

進行の妨げになる我々に対するスタッフの冷たい視線に心でお詫びをしながら、制作リーダの段取り不足に勘弁してくれよ!と訴えながら、無口でみんなして作業を進めていた。

しかし出来栄えは、明らか、か。

司会のますだおかだ氏や、共演のDJと仲良くさせてもらえた。

ageHaハロウィン

優勝!

審査いただいた、きゃりー、中田ヤスタカ、ざわちん、ひとりでできるもん、ぺえ、DJ KAORI、エクスプロージョン、そして恵比寿マスカッツの皆さまに感謝。

なお、この年に空前のバブルを起こした時の人、ピコ太郎さんの隣にいたり、袖からステージを見守っていたりできたのは、プライオリティ高すぎる副賞となった。

ちなみに急遽チームの音楽担当も、在庫のマグロ仮装で出場することになった。

しかしネタになるような音楽が「カツオ」しか見つからず、急遽「カツオ男」として出場。

強引すぎる…。なのに準優勝。

爆笑したが、魚っぽい動きを表現するダンスや、そのキャラの朴訥さが、うまい具合にマッチし、高評価されたのだろうと分析した。

よって、50万円+10万円の賞金を得た。

残念だったのは、制作リーダーがメンバーを出し抜いてチーム名を…

「アニーと恐怖の歯医者さん」と登録してしまったことで、余計な揉め事が生じたこと。

他にも、厳守時間や動線や音源紛失問題などで、当日のバタバタが発生。

細かいことでも事前に共有しておくことを推奨する。


☆賞金配分

総額60万円。

仕入れ原価+運送費+交通宿泊費+参加費+サポーター寸志+打ち上げ費=約40~50万円

売上損益 +10~20万円  これを5人で分担した。


翌朝までの休息に、メンバー親戚のお家をお借りして雑魚寝で仮眠。(私は申し訳ないが地元なので帰宅)


カワサキハロウィン

パレードを練り歩く。歯は重装備でバンザイの苦しい姿勢、クマさんは前が全く見えない状態、しかし歯ブラシは小気味よく闊歩し(足腰が腱鞘炎ぽくなったが)、歯科衛生士ギャルズはキャピキャピと沿道にファンサービスと、大きな差があったようでシミュレーション不足だったかもしれない。

サポーターズには色々とお世話をしてもらいっぱなしで、感謝感謝。次年には大半がチームメンバーとして活躍することになった。

反省点は、無意味に細かい部分への口出しで討論が絶えなかった割には、悠長な受付集合や優雅なランチタイムによって失格寸前や後列行きとなってしまった時間管理不足が発生したこと。さらにその糾弾で、この期に及んでパレード参加ドタキャン騒動の収拾に追われたこと。

余計な気疲れでクラクラしてしまったが、

みんなで楽しもう♪と気分を一転させ、終わった後には心情的に大成功となったのが救い。

表彰式のあとは全てから解放されてファイナルパーティで身軽に地元遊びがてら。

いっぱい話しかけられ上機嫌。フロアでワインをラッパ呑みする歯ブラシ。

某有名ゲストDJから「ブースから見ていました。盛り上げ役を有り難うございました」と後日お礼をいただいたほどで、何とも嬉しかった。


☆怒涛のメディア掲載

英BBC、ZERO、アッコにおまかせ、スッキリ、ビビット、Mrサンデー…

神奈川新聞やTVKなど、多くに掲載された。


祭りのあとはなんか恐い…、自宅に持ち帰って置き場所がなく廊下を塞ぐ歯ブラシの不気味。



☆後日談

有り難いことに、制作物は色々なイベントごとで転用のご縁の発生。

ageHaイベントREBEL BINGOにてダンスパフォーマンス出演

私の会社での忘年会クルーズ旅行にゆるキャラ参加

絶対達成者長の会の達成披露宴で前代未聞のコスプレ登壇

明和電機様の忘年会イベントのステージ出演

そして、友人でもある三重県の本物の歯科医の院長に下取りしてもらい、医院イベントのキャラクター利用のみならず、翌年の地元のハロウィン仮装大会で優勝してしまうといった大活躍ぶりで、最も最高な形でバトンを引き渡せた(引き続きかわいがってあげてください♪)