ハロウィン制作2019年 制作費3100円のブラック養蜂場

この年は単身で池袋に初めて遊びに行き、夜はオトナハロウィン参加で渋谷TOP10、翌日はカワサキのパレードに参加。目的は「楽しむこと」「楽しませること」。  

そして今回かかった実費が4100円(娘のバイト代含む)という超低コストで、まぁここまでの物は出来るんだという実績をお伝えする。

ハロウィンシーズンにどなたかのお役になればと、制作プロセスをシェアします。

目次

1.経緯

2.制作

3.予算

4.当日の模様

5.メディア掲載


☆経緯

5月の時点で候補は3つあったが、最も簡単にできそうな養蜂場を選択した。

1つはプロジェクターを弁当売りのように抱えて白塗りの自分の体にプロジェクションマッピング的に照射して変化するもので、大日如来が不動明王になるとか変色するとかを構想。

もう1つは軽自動車大のライティングを派手にした発泡スチロール板を切り貼りして作った大きな宝船が沈下すると上から仮装したさぶちゃんが出てくるといったギミックで、スピーカーからは編集した祭が延々と流れているといった構想。

なぜ簡単なものにしたかという理由は、この年から浅草サンバカーニバルに出場するチームの中で重責を担うダンサーの役目と大物のアートカーの制作部隊と衣装制作支援という多くの本格的作業が入ることになってしまったため、ハロウィンには9月以降にしか時間を避けないということが分かっていたからである。

養蜂場のアイデアは、岡山にバーニングマン仲間が集まるUTOPIAというアートキャンプの移動中に、近所で見つけたハチミツ屋のエキセントリックな建物を見て、インスピレーションが沸いた。

最終的に固まったコンセプトは以下のもの。

作品名「もっと働け!もっとハチミツ獲ってこい!ブラック養蜂場」

説明「ハチミツ体液を流す女王バチのミュータント。働きバチは飛んでいるもの動くもの合わせて200匹、私の妻子がお客様の笑顔のために喜んで作りました(闇) 私の本職は会社経営です(闇)」


☆制作

養蜂家の服装と木箱を、どうホラーにアレンジするか検討。

衣服は特注で仕立てる必要もなく、仕事で使っていた化学防護服をそのまま使えることが判明。

現実よりもイメージを持たれやすいようにデフォルメし、手首も足先も防護する形に。

ハチは普通であればミツバチだが、実物を見てみるととても優しそうな雰囲気であり、そのままリアルに作ってもホラー感が失せる。よって、スズメバチとを掛け合わせたイメージにデフォルメした。

人は、ある程度の錯覚で物事を見る習性があるので、正確であればよいというものでもないということを制作の観点に入れておくよう推奨する。

ただの網を被るのは芸がないので、針でトゲトゲな金網をイメージした「猫よけ」を使用。

片腕をフェイクにして木箱のハチを動かすギミックが思いつき、手品で使うタネのように腹から本物の腕を隠れて出し入れできるよう加工。

麦わら帽子では重量がもたないので、自宅に眠っていたベトナム土産の傘を応用。

周りを飛ぶハチは、針金、ファイバーという案は危険性とコスパで取りやめ、竹ひごを選択。竹ひごとして購入すると本数で割高なので、ホームセンターで見つけた安いすだれを解体して使用。

ハチは、制作時間が限られるので財力に任せた既製品の大量調達をしようと思ったが、高額になるのとそれよりも重さでたわんだり折れたりする恐れがある。よって、考えうる軽くて安い材料である発泡の緩衝材を使用し、面倒だが作ることにした。竹ひごの先に付いたハチが緩衝材であることで、人に刺さる危険も防げる。

緩衝材はいくつか買ったが、会社のゴミ箱に捨てるほどあるのを思い出し拾ってきた。

巣箱とフェイクの腕も軽さ優先で発泡を使用、ゴミ箱から拾ってきた。

ハチは、指先で3つ節にへこませて、前後を顔と針の形状にこよって、まず全部を黒スプレーで塗装して、あとから黄色、金で手入れをコツコツ作っていく地道な作業。

途中から、とても1人でやっていられないと感じ、娘どもに1匹10円のバイトでアウトソーシング。

だって、200匹もいるんですもの!!

1匹だけ隠れキャラを作っておいた。「みなしごハッチ」

ここで少し余裕ができてきたので、素顔ではなくてハチになろうと思い路線変更。

ハチの人間化のイメージを色々と検索し、自分の顔を主体に目だけを昆虫ぽくして、ハチミツをダラダラ流し、額から後頭部にかけて虫のミュータントのようなニュアンスにしようと考えた。

昨年の仮装で使った材料の余りが僅か残っていたので、使用した。頭部全体までカバーすべく、簡易に風船を使用。

肌色はとにかく作るのが難しい。自分の体に塗って色を足していきイイ塩梅にしていく。

ハチのように出っ張った眼球はガチャガチャを使用。表面に白い網を貼り付ける。

触覚は針金と黒い鳥の羽根。頭部は金色と手芸用の鋲を用いてデコる。

金網を被って、完成!


☆原価

総計3100円

購入品

すだれ 竹ひご 飛行蜂用 800円 

100均

猫よけボード 蜂防護網用x4個

アクリル絵の具 黄、金 頭部・蜂用x4個

カラースプレー 黒 灰・茶 頭部・蜂・蜂蜜箱用x6個

洗濯網 目メッシュ用と当日荷物袋用

手芸金属鋲 頭部用

ゴム手袋 腕用

金ゴムボール ハチミツ用

釣糸 蜂蜜箱用

ボンド 発泡用x2個

磁石 蜂蜜箱用

在庫使用

傘 ベトナム土産 500円

作業ツナギ 貰い物

ストール 500円

白ブーツ (普段使い3000円)

手芸マジックテープ 作業ツナギ止め用 100円

うちわ 蜂蜜箱用 貰い物

前回分の余り

ラテックス 頭部用

アクリル絵の具 赤、白、青、黒 頭部・蜂用

ゴミ捨て場から無料調達

発泡スチロール 蜂蜜箱・腕用

番線、針金 各所用

梱包用緩衝チップ ミツバチ用

ソーメン木箱 蜂蜜箱用

(+娘バイト代 ハチ100匹x10円 1000円)

在庫 使用工具

ハサミ カッター ニッパー 針、縫い糸 白、黒 ミツバチ固定・絞り用 マジックペン 目玉用 キリ 半田ゴテ+カッター刃 頭部や発泡スチ整形 グルーガン ニス G17ボンド セロテープ


☆当日の模様

池袋ハロウィン

基本的にアニメ特撮メインの集まり。私は、みなしごハッチのコスプレのテイ。

ディズニー清掃員の仮装(笑)

渋谷ハロウィン

去年メディアで叩かれまくった喧騒ぶりはすっかり潜め、オトナシハロウィンといった感じ。

川崎ハロウィン

パレード中に、川崎市福田市長とチッタエンターテイメント社長から撮影会。


☆メディア掲載

TikTok動画

日テレ「阿佐ヶ谷姉妹のおばさんだってできるわよ」


カワサキハロウィン オフィシャルサイトには今年も掲載いただき有り難い。そして今年もMasaさんが司会者でラッキー、安心してのびのびとパフォーマンスさせてもらった。

youテレビ「カワハロアワード」および各種YouTube動画

養蜂家の胴体内でフェイク腕をよけて巣箱の蜂の大群を下から磁石で動かすギミックを沿道の方々に披露しながらパレードしていた。パレード中のみならず、コンビニ前や商店街などでも色んな方が撮影してくれていて、有り難かった。


☆総括

私の設計ミスにつき、外気の寒さと蒸した肌面からマスク内部が曇りっぱなしで、重度の白内障とはこんな感じかという完全な視界不良に陥ってしまい、しかし優しくアテンドしてくれたスタッフさんには申し訳なかったし、見えないので知人やメディアの識別どころか目の前に何があるのかが分からないくらいの状態につき、せめて蜂の緩衝材で保護していたとはいえ、竹ヒゴが人とくに子どもに刺さらないように最大限の配慮をしていた。

よって1分でも早くパレードを終えて帰りたいモードになってしまって、いつものサービス精神が失せていたのが大きな反省点。写真もほとんど撮れなかった。

そして、長い時間を座って待ってくれていたであろう沿道の子供たちに、巣箱のハチ群の動きを見せてあげるため常に前かがみで筋肉痛に。

街ではハチに1匹、2匹と(取れたり折れたりで)飛び去られていきながら、 息苦しさと蒸れで頭痛と寒気の脱水症でフラフラに。

しかし妻子に一匹10円の報酬で手伝ってもらいながら作った200匹の蜂をはじめ、浅草サンバあとの2ヶ月で準備しきれて、良かったと思う。

川崎 アメーバオウンド 西村司ホームページ

このページはアメーバオウンドを用いた西村司の活動ログです。

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